【関数・プロパティ設定をつかう】

16 セルの書体を変更

17 セルの文字サイズを変更

18 セルの罫線を変更

19 セルの横方向の配置を変更

20 セルの縦方向の配置を変更

21 セルの文字の方向を変更

22 セルの文字を縮小して全体表示を設定

セルの文字の方向を変更

パイさん

「今回は、セルの文字の方向を変更してみます。

 Excel VBA/マクロでセルの文字の方向を変更するときは、

 Orientationプロパティの値を指定します。

 Orientationプロパティの構文は、次のようになります。」

Img7_6_60

パイさん

Orientationプロパティでは、Excelの「セルの書式設定」で選択可能な

 セルの文字の方向を定数で指定します。


 予め、次のようなExcelシートを用意します。」

Img7_6_61

パイさん

「ExcelのセルB2の文字の方向を変更してみましょう。」


(1) セルの文字の方向を『縦方向』に指定

パイさん

「セルB2の文字の方向を、『縦方向』に指定してみます。

 Range("B2").Orientation = xlVertical

 このように、セルの文字の方向として『縦方向』を指定するときは、

 Orientationプロパティに『縦方向』を意味する

 定数名『xlVertical』を代入します。」

Sub 文字の方向_縦方向()

 Range("B2").Orientation = xlVertical

End Sub

「また、Orientationプロパティに『縦方向』を意味する

 定数値『-4166』を代入しても同じ結果です。」

Sub 文字の方向_縦方向()

 Range("B2").Orientation = -4166

End Sub

パイさん

「それでは、このマクロを実行してみましょう。」

Img7_6_62

ソンくん

「セルB2を囲む文字の方向が、『縦方向』に変更されました。」


(2) セルの文字の方向を『水平方向』に指定

パイさん

「セルB2の文字の方向を、『水平方向』に指定してみましょう。」

ソンくん

Orientationプロパティに『水平方向』を意味する

 定数名『xlHorizontal』を代入すれば良いのだから、

 Range("B2").Orientation = xlHorizontalと記述します。」

Sub 文字の方向_水平方向()

 Range("B2").Orientation = xlHorizontal

End Sub

「また、Orientationプロパティに『水平方向』を意味する

 定数値『-4128』を代入しても同じ結果です。」

Sub 文字の方向_水平方向()

 Range("B2").Orientation = -4128

End Sub

パイさん

「その通りです。それでは、そのマクロを実行してみましょう。」

Img7_6_63

ソンくん

「セルB2の文字の方向が、『水平方向』に変更されました。」



パイさん

「このように、セルの文字の方向を変更するときは、

 Orientationプロパティに定数名または定数値を指定します。」